困った時の相談先
掲載日:2019年11月14日
投稿者:神奈川県立精神医療センター
やめたいけれどやめられない、もしかしたら依存症ではないか。お酒を飲むと人が変わったようになる、借金をしてまでギャンブルにのめり込んでしまう、家族が促しても病院に行く事を拒む。
困ったとき、ご本人やご家族はどこにどんな風に相談したらよいのでしょう。また、友人や支援者が相談できる窓口はどこでしょうか。病気にかかったら病院へ、暴力事件などの通報なら警察へ、というのは何となく分かっていても、お酒や薬物、ギャンブル等が関わって起こるさまざまな問題について、その都度適切な相談先を見つけるのは難しいかもしれません。最近は、依存症が病気であることや医療の治療対象となることが一般に知られつつあります。けれども「本人(自分)の意志が弱いからやめられないのだ」とか「他人に知られたら恥ずかしいから家族(自分)だけで何とかしよう」という昔からある根強い考え方から、深刻な状況になるまで誰にも相談できず発見もされないというケースは少なくないと思います。
依存症は治療により回復を目指すことのできる病気です。身体の病気を自分の意志の力で治せないのと同じであり、専門的な治療を受けずに放置すると悪化してしまう場合もあります。また、早期治療・介入によって被害を最小限に抑えることも可能です。依存症と一言で言っても、依存対象(酒・薬物等)や他の精神疾患・障害があるかどうか、生活環境等によって治療・支援の内容も異なるので、まずは困っている本人や問題に気付いた人が早めに相談窓口につながることが大切です。
相談者 | お困り事(例) | 相談先 |
ご本人 | ・自身が依存症かどうか知りたい
・精神/身体症状がある(幻覚・不眠・手の震え等) ・依存症かどうか区別がつかないが病院に行っても大丈夫か など |
神奈川県精神保健福祉センター(各都道府県に設置)
各保健福祉事務所・各センター(市区町村保健所) 依存症専門医療機関 自助グループ・回復施設 |
ご家族 | ・病院に連れて行くにはどうすればよいか(酒をやめてくれない、受診を拒否する)
・お酒を隠した方が良いのか。薬や借金を発見したときは? ・暴言や暴力にどう対応すればよいか など |
神奈川県精神保健福祉センター(各都道府県に設置)
各保健福祉事務所・各センター(市区町村保健所) 依存症専門医療機関 家族教室(上記機関で情報提供あり) 家族グループ |
周囲の支援者 | ・本人にどう声をかけたらよいか(例「お酒やめられるかな」)
・友人や交際相手が薬物を使用しているようだがどうすればよいか ・教育関連記事はどこを探せばよいか など |
神奈川県精神保健福祉センター(各都道府県に設置)
各保健福祉事務所・各センター(市区町村保健所) 依存症専門医療機関 |