行動依存症治療プログラム「こいプロ」のご紹介

当院が行っている依存症治療プログラムの1つである「こいプロ」についてご紹介します。「こい」という文字から恋や鯉を連想される方もいらっしゃるかも知れませんが、「こいプロ」とは、行動依存症治療プログラムの略称です。少しかわいらしい名前で、性別にかかわらず参加しやすいプログラムになるように、との思いを込めました。
ギャンブル、買い物、インターネット、ゲームといった行動をやめられず、経済的に困窮したり、社会生活に支障が出てしまったりするなど、そのようなことで悩まれている行動の依存症の方を対象にしています。週1回、当院で作成したテキストを用いてミーティング行い、利用できる福祉サービスや自助グループの情報提供も行っています。
当院は以前から行動の依存の治療プログラムを行っていましたが、対象はギャンブル依存症の方に限定されたものでした。そこで、もっと広い対象に活用してもらえるように、ギャンブル、買い物、インターネット、ゲームという行動の依存を念頭において、テキストを作り直しました。依存症に共通する根っこの部分にアプローチできるものにしたいと考え、なぜ特定の行動にハマるのか、行動の依存症はなぜ起こるのかというメカニズムについて学んだり、自分の感情や、ストレスを溜めやすい考え方のクセをふり返ったり、自分を大切にする意味や人間関係を見直したりできるようなテキストになりました。まだ試用期間中ですので、今後さらに分かりやすく役立つテキストになるようにブラッシュアップしていきたいと思います。
参加している方の中には、自助グループにも通っている方もいて、自助グループへの参加の仕方、体験談など生の声を聞くこともできます。
当院の入院または通院中の方であれば、主治医にご相談の上、見学をお受けしております。一緒に新しい生活を考えていきましょう。
こいプロ　
毎週木曜日（祝日を除く）　１２：３０～１５：３０
１３：００よりミーティング開始
お問い合わせは、精神医療センターデイケア科までお願いします。