平成30年度 修了式
掲載日:2019年11月14日
投稿者:田中 秀泰
晩秋の候 皆様におかれましては益々ご清栄のことと心よりお慶び申し上げます。リハビリ中の依存症者にとって本格的な寒さに向かう時節ですが、体育館や室内でのスポーツプログラム、楽しむことを目的としたボウリングや食べ放題等のプレジャープログラムを試行錯誤しながらなんとか乗り越えることができそうです。
さて、今回は本年4月に行われた第2回修了式をお伝えしたいと思います。依存症からの回復には相応の時間がかかる事は家族会や各地の講演会で度々ご説明していますが、依存対象物、性別、年齢、社会経験、家庭環境、性格等により、更にその期間は変化してきます。しかも学校のように入寮時期が同一時期ではない関係で、通常のダルク修了式は個別で行うというのが一般的です。しかし長い期間共に回復を目指し支え合ってきた利用者の皆さまに対して法人の行事として何かできないかと考え、同年度に円満退寮もしくはプログラム修了した方々に対して修了式を行う事にした次第です。
一昨年の第1回は2名の参加、本年4月に行われた第2回は5名の卒業者と2名のプログラム修了者の合計7名の参加になりました。
修了式では参加された7名の方々が現在もプログラムに取り組んでいる仲間に対して、色々な思い出話や回復のエピソード、又これから社会に向けて羽ばたいていく夢や希望のメッセージが話されました。
私自身も参加の最中に一人ひとりの思い出が蘇り、皆さん見違える程に回復や成長をしているなあと驚いたのと同時に、彼ら一人一人から大切な事を学び、自分自身の回復の糧にさせて頂いていた事にあらためて気づかされ、感謝の気持ちと共に贈る言葉を話させて頂きました。
最後に、利用者の中から数名が贈る言葉をスピーチしましたが、心から敬意を表した内容と参加している利用者全員の晴れ晴れとした顔つきから、相模原ダルク全体に流れる素晴らしい回復の空気感を確認でき、修了式という行事の重要性を再確認する事ができました。
今年度もたくさんの修了者を輩出できますよう今日一日を積み重ねて参ります。
向寒の折、くれぐれもご自愛ください。